排泄ケア研究発表
心身に好影響をもたらす動物介在療法を導入し、楽しく続けられるリハビリを実現
社会福祉法人 信愛報恩会
信愛病院
(東京都清瀬市)
高齢者医療の充実に力を入れる信愛病院は、1997年に日本で初めてアニマルセラピーを高齢者のリハビリテーションに導入した病院です。2000年からは動物介在療法をリハビリの補助療法として月3回実施。JAHAメンバーのサポートのもと、作業療法士がプログラムを行っています。動物との遊びやお世話などの活動を取り入れたリハビリプログラムは、楽しく取り組むことができて患者さんにも大好評です。
動物がそばにいる日常に近い環境が心身を活性化します
当院では、待合室や作業療法室、入院病棟など施設内を人に連れられた動物たちが行き来するのが日常の光景となっています。犬をはじめとする動物たちは、人間の良きパートナー。動物がいることで患者さんに与える精神面での安らぎや喜び、リラックス効果はとても大きいと感じています。介護や療法が必要な患者さん、またリハビリテーションが必要な患者さんにとっては、動物との交流で脳が刺激され、神経系が活性化する効果も期待できます。医療スタッフからは、動物介在療法で患者さんの心身面の改善が見られたとのうれしい報告もたびたび受けています。患者さん一人ひとりに合った温かい医療を提供していく上で、動物介在療法は私たちの欠かせない活動の一つです。
離床を促し、意欲を高める理想的なリハビリです。
「一日をベッドで過ごされることが多い患者さんに離床を促す良いきっかけになると感じています。いつもは長時間座れない方でも、動物介在療法の時間はしっかり座っておられることも。発語や表情の変化も増すと感じています」(幸村さん)
「病気の影響で精神的に不安定になる患者さんも少なくないのですが、ふだんは見られない素敵な笑顔がこぼれて、意欲の高まりも感じられます。楽しみながら続けられるリハビリのひとつだと思います。」(大内さん)
動物介在療法(Animal Assisted Therapy)導入事例 「社会福祉法人 信愛報恩会 信愛病院様」
社会福祉法人 信愛報恩会
信愛病院
(東京都清瀬市)
1997年に日本で初めてアニマルセラピーを高齢者のリハビリテーションに導入した病院
こちらの記事は、ユニ・チャームが病院・施設向けに配布している『ライフリーいきいき通信 2017年特別号』に掲載している内容です。