排泄ケア研究所 活動報告
医療、福祉の専門職を目指す学生のための
高齢者の排泄ケアと紙おむつの出張講座
ユニ・チャーム株式会社 排泄ケア研究所では、2016年より『高齢者の排泄ケアと紙おむつの出張講座』を通じて未来の医療職、介護職への排泄ケア教育に積極的に取り組んでいます。2021年3月現在までに、全国約80校、10,000人を超える学生に、高齢者の自立と豊かな生活を支える排泄ケアについてお伝えし毎回ご好評をいただいています。
プログラム
*講義&演習(90~180分)のプログラム一例
■ 高齢者の排泄ケアの重要性
- 人間にとっての排泄の意義
- 高齢者の排泄障がいと自立を支える排泄ケア
排泄ケアに携わる上でまず知っておきたい、人間にとっての排泄の意義。そこからみえてくる高齢者の排泄障がいと排泄ケアの重要性についてお伝えします。
■ 高齢者の排泄ケアにおける紙おむつの果たす役割
- 日本の排泄ケアの実態
- 紙おむつの進化と役割の変化
おむつは加齢や疾病、障がいによって自立排泄が困難になった方のトイレ排泄を補完したり、快適性を維持、向上させたりするための福祉用具のひとつです。日本の排泄ケアの過去と現在を比較しながら、今日の適切な排泄ケアと紙おむつのあり方についてお伝えします。
■ 紙おむつの適切な選び方と使い方
- 紙おむつの果たす役割
- アウター&インナーの組合せと選び方のポイント
- 紙おむつの機能
- もれないおむつのあて方技術
アウターとインナーからなる紙おむつには、異なる吸収量、形状、サイズなど多くのバリエーションが存在し、高齢者個々の排泄の状況やニーズに応じて選択することが大切です。
おむつ選びの基本からコストに配慮した賢い選び方まで、製品の現物と共に説明します。
実績
- 我々教員では教えられない内容の深さと重みがあると認識しています。
- おむつの販売がメインかと思っていましたが、適切な排泄ケアについての講義を聞き、利用者のことを一緒に考える仲間という認識に変わりました。
- 紙おむつの構造上の機能を踏まえ、どう当てたらよいのか根拠を持って教えてくださるので、この特別講義後の臨床実習ではその成果がみられます。
- 学生が興味・関心をもって講義に参加しているのがわかります。実験もあり、分かりやすい、もっとはやく知りたかったと学生が言っていました。
- トイレで排泄させてあげたいという気持ちやトイレ排泄の補完としてのおむつの役割を知って関心しました。
- おむつを使用することはマイナスなことだけではなく、その先の生活に希望や可能性を持つことができるものだと感じました。
- おむつの構造がよく考えられていて感動しました。何年も研究、改良を繰り返していてすごいと感じました。
- おむつの機能を活かすあて方を考え実践することが、本人、介助者の負担を減らすことにも繋がることを学びました。
- 看護や介護に加え、企業の努力が患者や高齢者の生活機能の向上につながる。これも多職種連携のひとつだと思いました。
◎ 申込み・お問合せ
ユニ・チャーム株式会社 排泄ケア研究所
grp-haisetsucare@unicharm.com
ユニ・チャーム排泄ケア研究所
2000年設立。全国の施設・病院で排泄ケアの実態調査などを行いながら、医師、看護師、介護福祉士、理学療法士など社外専門家との共同研究活動も展開。
また、排泄ケアの知識や技術を広く社会に普及するため、学校や地域での啓発活動も実施している。