排泄ケア研究発表
動物たちの元気にふれて和気あいあい。笑顔と会話が弾み、施設全体が活性化
社会福祉法人協和会
特別養護老人ホーム
きく
(東京都江戸川区)
デイサービスとショートステイ施設が併設され、地域の高齢者の憩いの場ともなっている特別養護老人ホーム「きく」。季節行事、お楽しみ会など数多くのイベントの中で、特に人気が高いのが動物とのふれあい活動の時間です。JAHAの獣医師とボランティアが連れてくる犬や猫たちが輪くぐりや行進などのショーを披露。その愛らしい姿に大きな拍手が起こります。さらにふわふわな毛をなでたり、抱っこしたりとふれあいを楽しみ、利用者様とスタッフが一緒になって笑いと歓声が絶えない時間を過ごします。
皆さんの目が輝く!動物たちは元気をくれる”万能薬”です
動物たちとふれあった利用者様の目の輝きや笑顔を初めて見たときの感動は今でも忘れられません。動物の”人を元気にさせるパワー”は素晴らしく、利用者様の柔らかな表情や声の張り、手を伸ばして動物にふれようとする姿勢など、もたらされた変化にとても驚きました。何よりうれしかったのは、本活動をきっかけにご自身の体験や思いを語られて、その方の人生ストーリーを知ることができたこと。昔を回想されたり、発語が増えることで、コミュニケーションが深まり、スタッフもより心の通ったケアができるようになりました。動物好きの方には「ワンちゃんが来ているから会いに行ったら?」とお声がけすることも。するとベッドから自分で起き上がって駆けつけてくださる。動物たちは、利用者様の心と体を元気づける最高の”万能薬”です。
表情が豊かになって、共通の会話が増えました!
「ふだんは無口な方の発語がぐんと増えます。認知症の方は発語や口の運動を促すのが難しいこともあるのですが、自然に言葉が出てきて口腔機能への刺激にも。動物たちが来る日は施設全体がいきいきと活気づきますね」(高橋さん)
「表情が豊かになり、笑顔や優しいお顔が見られるのがうれしいですね。ご自身の飼っていたペットや子供の頃の思い出がよみがえってきて、私たちに話してくださる方も多く、利用者様同士やスタッフとの共通の会話も増えています」(西口さん)
動物介在活動(Animal Assisted Activity)の導入事例「社会福祉法人 協和会 特別養護老人ホームきく様」
社会福祉法人協和会
特別養護老人ホーム
きく
(東京都江戸川区)
デイサービスとショートステイ施設が併設され、地域の高齢者の憩いの場ともなっている特別養護老人ホーム
こちらの記事は、ユニ・チャームが病院・施設向けに配布している『ライフリーいきいき通信 2017年特別号』に掲載している内容です。