排便のメカニズム
消化・吸収のメカニズム
消化管機能・まとめ
医療法人社団俊和会 寺田病院 神山剛一
ここで便がどのようにして作られるかのプロセスをおさらいしてみましょう。まず便は食べたもののカスです。ですから、食べ物の量が多くなれば、便の量も多くなり、食べる量が少なければ、便も少なくなります。
一方で、ただ食事の量を増やせば便の量も増えるというわけではなく、野菜や海藻と言った、いわゆる食物繊維を含む食事を摂らなければ便の量は増えません。つまり、全体の量は少なくても、野菜や魚中心の和食であれば便の量は増えますし、逆に、肉やイモが中心である洋食ばかり食べていると便の量は少なくなります。
食べ物と便の量の関係
神山 剛一
医療法人社団俊和会 寺田病院
外科,胃腸科,肛門科
専門分野
消化器外科
資格
医学博士、日本外科学会専門医、日本老年泌尿器科学会評議員など
略歴
1992年昭和大学医学部を卒業し、以降消化器外科医として直腸癌の外科治療に携わる。その過程において排便機能の重要性を認識し、術後の排便障がいだけでなく、いわゆる便秘や便失禁の診断治療、さらにリハビリテーションや在宅医療の現場における排便コントロールに関しても積極的に取り組み、全国各地で啓発活動を行っている。2017年10月より現職。