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排泄ケア研究発表

生活の中でのリハビリテーションを重視したケアに取り組む在宅強化型老健

医療法人社団 弘樹会

介護老人保健施設 いちいの杜

いちいの杜は、在宅強化型老健として認定されて2015年で4年目に入り、入所者の在宅復帰率は70%を超える成果を上げています(在宅復帰率:2014年度平均76.8%)。

今回は、同施設の理念や自立排泄ケアの取り組みとともに、モニターとしてご協力いただいたライフリー新リハビリパンツへのご意見を伺いました。

自立を促しつつも「見守って待つ」

在宅復帰は家庭の介護力や環境に左右されます。

たとえばトイレ介助は介護スタッフがすべて行ったほうが効率的ですが、家族の介助能力に応じ自立排泄訓練のゴールを変える必要があります。いちいの杜では、ADLの客観的評価であるケアマネジメント方式「R4システム」をもとに、全スタッフでカンファレンスを行いケアプランの立案、修正を行っています。「利用者様の体調はつねに変化します。朝は可能であったことが、夕方にはできないこともあります。自立を促しつつも見守って待つ介護が大切ですね」と介護部長の西野さんは語ります。

それを可能にしているのが専門性醸成のための独自の教育システムです。10のプログラムをこなし、研修を修了したスタッフだけが現場で仕事ができる仕組みになっています。「客観的な根拠をもとに、利用者様一人一人ときめ細かく関わるケアを皆が身につけています」と介護副部長の原さん。排泄ケアに関しても同様です。各利用者様の状態改善のために使用中の紙パンツやパッドの種類、排泄時間帯を記録した一人一人の「排泄チェック表」を作成し毎日更新。この情報を多職種のスタッフで共有。これが尿量に合わせ7種類のパッドの使い分けにつながっています。この排泄チェック表をもとに、トイレ誘導の時間帯、ADL向上のための誘導訓練(車いすから手引き歩行へなど)など、最適な自立排泄ケアを目指しています。

排泄ケア委員会(左から:髙山さん、鈴木さん、委員長の益子さん、介護部長の西野さん、介護副部長の原さん、土居さん、髙橋さん)

意欲と笑顔を引き出すことが介護

今回、ユニ・チャームが改良したライフリー新リハビリパンツを、モニターとして試用していただき、感想やデータ収集にご協力いただきました。二つの点で皆さまの感想が一致しました。

新リハビリパンツに対するスタッフ様の評価

新製品の方が非常によい:52% ・ややよい:35%(あわせて87%) ・どちらともいえない:10%

新製品の方が非常によい:47% ・ややよい:41%(あわせて88%) ・どちらともいえない:11%

非常に高まった:20% ・やや高まった:53%(あわせて73%) ・変わらない:27%

医療法人社団 弘樹会

介護老人保健施設 いちいの杜

(東京都昭島市)

療養室は100床あり、定員は入所100名、通所40名。

「訪問看護ステーション いちいの杜」を併設。

こちらの記事は、ユニ・チャームが病院・施設向けに配布している『ライフリーいきいき通信 2015年初夏号』に掲載している内容です。『ライフリーいきいき通信 2015年初夏号』はPDFファイルをダウンロードできます。