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  2. 在宅復帰率80%!入職希望者と入居希望者がどんどん集まる施設

利用者様がみるみる元気になって在宅復帰し、働くスタッフは笑顔があふれている……そんな評判が評判を呼び、入居希望者が絶えないばかりか、「ここで働きたい」と入職を希望する人も多いというアンジェロ様。どのように実現したのか、その秘訣をさぐります。

1. 「働きたい!」「入居したい!」3つの理由

理由1:在宅復帰率が驚異の80%

入居時に居室を自宅と同じ環境に整える

人材が不足しているといわれて久しい介護業界。そのような背景の中、介護職員は日々の業務で忙しく、「なかなか在宅復帰に向けた自立の取り組みまで時間が取れない」という話はよく耳にすることです。ところが、アンジェロ様ではご利用者様の約8割が在宅復帰。在宅復帰・在宅支援機能が高い「超強化型」を維持し続けています。その方法をお聞きしました。


飯田部長:居室はすべて個室で、トイレも居室内にあります。入居時から家に帰られることを想定して、多職種で相談しながら家具の配置を工夫し、できるだけ自宅と同じ環境に整えます。そのため、施設内でのトレーニングが自宅に戻られた後もそのまま生かされます。


山田次長:排泄ケアは在宅に復帰するためにとても重要ケアで、排泄の自立はご家族とご本人が最も望まれることでもあります。職員は、細かな排泄動作を見逃さず観察しています。例えば、トイレットペーパーフォルダに手がいった!等をとらえ「次のステップは、この動作ができることを目指そう」と、自立に向け多職種連携で取り組んでいます。利用者様お一人お一人にじっくりと丁寧に関わること、これは当施設の良いところだと思います。


岡田主任:アンジェロでは、残存機能を活かしたり、福祉用具や環境を調節して、少しでも生活しやすい状態で在宅復帰できることを支援目標としています。また、どんな状態の方でも必ず在宅復帰できる!と職員全員が信じて、決してあきらめません。

ご本人の願いに寄り添い、叶える

下川係長:生きてこられた背景や性格、癖などを把握し、ご本人はどうしたいのか、どうなりたいと思っていらっしゃるか、自分の家族のように心を砕き、ケアにあたっています。ですから、例えば「白いごはんとたくあんが食べたい」とおっしゃったら、それを実現します。私たちは決してあきらめません。


飯田部長:職員が本当に前向きにやってくれるんです。私の立場から見ても、目を見張るものがあります。自立支援の取り組みは本当に根気がいるものですが、利用者様は必ず変わります。少しずつの変化でもあきらめずに続ければ、入所時は多少厳しいかなと思うような症状の方でも、利用者様の「家に帰りたい」という強い思いに手を差し伸べることによって、見事に変わっていくのです。

理由2:施設が地域の交流の場に

アンジェロ様は「地域の方々が安心して穏やかな生活が送れるよう、お手伝いできる施設でありたい」という思いから、施設が地域の交流の場となるよう様々なイベントを開催し、地域住民に広く知られ、受け入れられています。


飯田部長:毎月、介護に対する講義や、コーラスとピアノのボランティア演奏などのイベントを行い、お茶を飲みながら交流していただける機会を設けています。また、地域の方々を対象とした介護予防教室も開催したりと、地域の皆さんに開放的な施設を目指しています。


デイケアやショートステイ、イベントには、在宅に戻られた利用者様もいらっしゃるので、帰られてからのご様子がわかり、切れ目なくサポートを続けることができています。

玄関を入ってすぐの絵画の前で。

理由3:SNSで充実した施設の様子を発信

職員同士の親交も活発で、「とにかく仲が良い!」と飯田部長。実は、取材当日も毎年恒例の初夏の集いで、屋上にて法人メンバーとそのご家族が130人が集まってBBQをすると教えてくださいました。


施設内のイベントや出来事は、インスタグラムやブログなどSNSを通して発信しています。発信は持ち回り制でスタッフが担当。実はそれを見て「アンジェロで働きたい」と言って、問い合わせをくださる入職希望者も多いのだとか。なんと、利用者様のご家族が介護職員として入職されたケースもあります。

下川係長:実は、私が介護職を志したのも “アンジェロ” との出会いがきっかけでした。私の祖母は認知症を発症し、自宅で介護をしていたのですが、家族は今までとは異なる祖母にどう接して良いかわからず、険悪な雰囲気になってしまったのです。


しかし、ショートステイでアンジェロに通うようになってから、祖母の様子は変わりました。アンジェロから帰ってくると、自然と表情が明るくなっているのです。祖母に会うために施設に行って、その理由がわかりました。


ケアをするスタッフの方々はとても楽しそうに働いて、祖母も家にいるときとは全く表情が違う。そんな姿を見て、「スタッフの方々のおかげだったんだな、私もこんな風になりたい」そう思い、介護福祉士を目指したのです。

利用者様と笑顔でお話をされる下川係長。

2. 理想を実現し続ける老健の「パートナー」とは?

個別ケアをとことん支える存在

アンジェロ様と排泄ケアコーディネーターの重留とは、開所当時からのお付き合いです。

飯田部長:重留さんは我々が目指している方向性をよく理解してくれ、次に何に取り組むべきかを先手先手で提案してくれます。そして、我々がやりたいと思ったケアについて最後まで支援してくれ、本当に助かっています。困ったことがあれば、どんなに忙しくてもすぐにかけつけてくれ、ありがたいですね。


排泄の自立や在宅復帰には、個別のアセスメントが欠かせませんが、利用者様お一人お一人の排泄パターンの読み取りから対策まで考えるのは、簡単なことではありません。重留さんはそのすべてに、一緒になって取り組んでくれるんです!


排泄が自立すると、紙おむつの使用量が減るので、重留さんが上司の人に怒られないかな?と心配したのですが(笑)「大丈夫」と、施設にとって一番良い方法を提案してくれます。

飯田部長と相談しながら、ケアの改善を進める排泄ケアコーディネーターの重留さん。

日中は全員リハビリパンツ!

再びトイレに排泄できるようになることは、利用者様に快適性と尊厳の回復をもたらします。「おむつ内排泄」から「トイレ利用」に移行し、「日中のテープおむつ使用者ゼロ」が実現できたのは、リハビリパンツだからこそとおっしゃっていただきました。


岡田主任:我々の自立排泄のケアへの取り組みを支えてくれているのは、ユニ・チャームのリハビリパンツです。漏れの不安が少なく、着脱しやすいユニ・チャームのリハビリパンツを使用することで、当施設では、日中は利用者様全員がテープおむつに頼らず過ごすことができています。


また、ご自分で交換していただく際には、パンツ専用のかんたん装着パッドが必需品です。ふつうのパッドだと、どうしても中で丸まってしまい、上手く装着することができないのです。その結果、漏れにつながり、利用者様は失敗したとやる気をなくされてしまいます。かんたん装着パッドは、二つ折り形状で、パンツに差し込むだけで正しい位置につけることができ、前後にワンタッチテープがついていることで、上げ下げしてもズレません。

そして、夜間は失禁量に応じて夜用の高機能パッドを使用し、良眠が確保されています。


飯田部長:7月に開所を予定している同法人の新設の老健ハビリスも、もちろんユニ・チャームさんにお願いするつもりです。

【今回の取材先】介護老人保健施設アンジェロ

イタリア語で「天使」という意味をもつアンジェロは、奈良県奈良市にある介護老人保健施設です。

天使のような温かい愛で、ご利用者様を包み込み、人生の幸せや喜びを運べるよう、心のこもった療養生活をご提供しています。

スタッフ一同がこの「アンジェロ精神」を忘れずに、すべてのご利用者様の在宅復帰を目指し、超強化型老健として自立支援に取り組んでいます。