高齢者の排尿の特徴と尿失禁

高齢者の排尿の基本

健常者と比べて高齢者の排尿の特徴は、1日の総尿量は減り、総尿回数が増え、1回あたりの尿量が減少していく傾向があります。また、昼にくらべて夜の尿量が増えるのも高齢者にみられる一般的な傾向です。

  健常者 高齢者の実態
尿の生成 1200~1500cc/日 1100~1200cc/日
膀胱の状態
  • 膀胱での蓄尿:300~500cc(膀胱容量:500cc)
  • 尿意は200~300cc
  • 膀胱の萎縮・弾力性の衰え
  • 膀胱支配神経の不安定、膀胱内圧の異常
  • 骨盤底の衰え、尿道の狭窄
男女差

尿道の長さ

  • 男性/16~20cm
  • 女性/3~4cm

障害

  • 男性に多い排出障害
  • 女性に多い蓄尿障害
1回の尿量 200~300cc 100~150cc
排尿頻度 5~6回/日
  • 頻尿傾向:8~10回/日(日中:6~8回)
  • 夜間多尿傾向:ホルモン分泌の日内変動(就寝時:2~3回)
尿流率 20~30cc/秒(排尿時間:15~30秒)
  • 尿流率の低下:老化や疾患の影響
  • 残尿、尿路感染
  • 尿流率:勢いのいい尿が出るかどうかの目安となる数値。尿量にもよりますが、1回の排尿時間が30秒程度であれば健康な状態といえます。
    1分以上かかるようですと、尿の排出障害の可能性があります。