紙おむつの選び方

排泄障害に合わせたおむつ選び

たとえ失禁が始まっても、いきなりおむつを使い、寝た姿勢で交換とはならないはずです。
障害の進行に合わせた自立支援の目標を持てば、段階的なケア・パターンの選択があるはずです。
適切なアウターとインナーの組み合わせを、ご本人の希望も含め、検討し、8つの排泄ケア・パターンから最適のケアを選ぶようにしましょう。

ケアの段階 障害の進行 ケアの目標 障害に合わせた排泄ケアパターン 自立:(1)排泄見守り (2)排泄支援(言葉かけ、同行) 一部介助:(3)トイレ誘導(時間を見計らって) (4)ポータブルトイレ誘導(時間を見計らって) (5)尿器・便器介助(時間を見計らって) 全介助:(6)トイレで立っておむつ交換 (7)ポータブルトイレで座っておむつ交換 (8)ベッドで寝た姿勢でおむつ交換 + 昼・夜の排泄回数や状況、尿・便の失禁 アウター(パンツ)※ADL(日常生活動作能力)と嗜好性が選択のポイント ショーツ、ズロース、トランクス、ブリーフ 失禁用布パンツ 紙パンツ(レギュラー、スーパー、長時間用、夜用) テープタイプ紙おむつ + インナー(パッド)※吸収量と形状が選択のポイント パッドの要または不要 吸収量(尿量、排泄頻度、交換回数) 形状 薄さ、厚さ 面積(タテ、ヨコ、長さ)

おむつ選びのポイント(おむつの分類と種類)

おむつはアウターとインナーを組み合わせて使います。それぞれの選び方にもポイントがあります。

アウター選びのポイント

おむつはまずアウター(外側のパンツやおむつ)から選びます。アウター選びのポイントは次の5点です。

  1. 利用者のADL(日常生活の動作能力)は、残存能力は?
  2. 今、どんな排泄ケアをしているのか、あるいはどんな排泄ケアを目標にしているのか?
  3. 排泄する場所はどこなのか?
  4. 交換する時の姿勢は?
  5. 利用者本人の希望(抵抗感)は?

ADL(日常生活動作能力):ひとりで歩ける/介助で歩ける、ひとりで立てる、ひとりで座れる/介助で立てる、介助で座れる/寝て過ごす 排泄ケアのパターン:①自分でトイレに行ける②言葉かけや見守り、トイレ同行している/③トイレ誘導している④ポータブルトイレ誘導している/⑥(トイレやポータブルトイレで)立っておむつ交換している⑦(トイレやポータブルトイレで)座っておむつ交換している/⑤寝たまま尿器・便器を使っている⑥寝たままでおむつ交換している 排泄する場所:トイレまたはポータブルトイレ(ほとんど成功している)/トイレまたはポータブルトイレ(ときどき失敗する)/ほとんどおむつ(たまにトイレやポータブルトイレでできることがある)/すべておむつ、または尿器、便器 交換するときの姿勢:立って、または座って自分で替える/立って、または座って介助で替える/つかまり立ちで、または寄り掛かって座って介助で替える/(ベッドに)寝た姿勢で替える 本人の希望(抵抗感):布の下着にこだわっている/失禁用の布パンツや紙パンツならかまわない/テープ止めタイプのおむつでも嫌がらない アウターの種類:布の下着/失禁用の布パンツ/紙パンツ/テープ止め紙おむつ

インナー選びのポイント

アウターが決まったら、次にそのアウターに適したインナー(パッド)を選びます。インナー選びのポイントは次の3点です。

  1. 自分で交換できるのか、あるいは介助で交換するのか?
  2. どんなアウターと一緒に使うのか?
  3. 症状や生活スケジュール、介護力に応じて吸収量や形状を目安に、昼用、夜用、長時間用を状況に応じて使い分ける。

形態:セルフケア商品(自分で交換できる)、介護商品(介助で交換する) アウターによる分類:布パンツ用、失禁布パンツ用、紙パンツ用、テープ止め用 用途/症状/吸収量(cc) 軽い尿もれ用/(軽度・中度/5~170 軽い尿もれ用ライナー・パッド(布パンツ用))(高度/200~300 パンツ用さわやかガード(布パンツ用、失禁布パンツ用、紙パンツ用)) 昼用/(少量/200~250 尿とりパッドレギュラータイプ(テープ止め用))(中量/300 パンツ用尿とりパッド昼用(失禁布パンツ用、紙パンツ用)、尿とりパッドスーパータイプ(テープ止め用)) 夜用/(多量/300~500 パンツ用尿とりパッド夜用(失禁布パンツ用、紙パンツ用)、尿とりパッド長時間用・夜用(テープ止め用))(超多量/800 尿とりパッド安眠用(失禁布パンツ用、紙パンツ用、テープ止め用))