排泄ケアのことなら排泄ケアナビにおまかせ!

  1. トップ
  2. 排泄ケア 基本編
  3. それぞれの自立

排泄ケアの考え方

自立排泄の重要性

それぞれの自立

ユニ・チャーム排泄ケア研究所

高齢者の場合、自分でできることだけが自立ではないと思います。介護を必要とする自立も、用具を必要とする自立もあります。自立排泄支援の技術を駆使しても、トイレでの排泄を再獲得できない高齢者もいます。

そうした高齢者をトイレに誘導し、トイレで汚れたパッドやリハビリパンツを快適に、衛生的に取り替えてあげることができれば、社会に迷惑をかけることはなくなります。排泄の障害が克服できなくても、活動の範囲を広げ、人間関係の摩擦を解消していくことで、社会的な自立を再獲得することはできると思います。排泄に障害があっても、障害のない健康な人と一緒に生活していくことができるノーマライゼーションの社会をつくっていくことが福祉の仕事だと思います。

自立排泄の支援は、それぞれの利用者の残存能力に応じた、気持ちよい排泄を提供していくことだと考えます。

寄稿:船津 良夫(1998年~2017年 ユニ・チャーム排泄ケア研究所 主席研究員)

ユニ・チャーム排泄ケア研究所

全国の施設・病院で排泄ケアの実態を調査しながら製品開発検証、紙パンツを使ったトイレ誘導・自立排泄支援の普及活動を展開。一般市民向けの介護予防教室、在宅介護に携わる専門職や家族介護者向けのおむつ教室も開催。